臨済宗の葬儀とは?特徴と
流れをわかりやすく解説
臨済宗は、曹洞宗、黄檗宗と合わせて日本三大禅宗の一つに数えられており、「喝!」と叫ぶことで知られる宗派です。鎌倉時代に栄西によって中国から伝えられ、武家社会を中心に広まっていったと言われています。葬儀に参列する際には、事前に葬儀の宗派の内容について理解しておくと良いものです。ここでは、臨済宗の特徴と葬儀についてわかりやすく解説してまいります。

臨済宗は、曹洞宗、黄檗宗と合わせて日本三大禅宗の一つに数えられており、「喝!」と叫ぶことで知られる宗派です。鎌倉時代に栄西によって中国から伝えられ、武家社会を中心に広まっていったと言われています。葬儀に参列する際には、事前に葬儀の宗派の内容について理解しておくと良いものです。ここでは、臨済宗の特徴と葬儀についてわかりやすく解説してまいります。

臨済宗は、中国禅宗五家の一つであり、臨済義玄により開かれました。 日本国内には鎌倉時代に栄西より伝えられ、「臨済宗」という名で広まりました。 特に武家社会で強く支持されており、鎌倉幕府のみならず、後の室町幕府からも支持されるほど大きな影響を与えたと言われています。 臨済宗の特徴は、読経や学問による修行ではなく、「座禅」によって悟りを開くという考え方にあるのです。 師匠から与えられる不可解な問題「公案(こうあん)」について瞑想し、その見解を問答する「看話禅(かんなぜん)」や、壁を背にして坐ることが大きな特徴です。 また、特定の本尊や経典は定められていないことも特徴のひとつで、一般的には釈迦如来を祀ります。
臨済宗の葬儀は、「授戒(じゅかい)」、「念誦(ねんじゅ)」、「引導(いんどう)」の3つの儀式によって構成されているのが特徴です。
・授戒
授戒は、故人が仏門に入るために戒律を授けるための儀式です。髪を剃る仕草を行う「剃髪」、今までの人生を悔いて、罪の許しを請う「懺悔文(ざんげもん)」、仏の教えに帰依することを誓う「三帰戒文(さんきかいもん)」、正式に仏門へ入るための儀式「三聚浄戒(さんじゅじょうかい)」と「十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)」が行われます。
・念誦
僧侶が経典を読み上げて、故人の冥福を祈る儀式です。
・引導
導師が故人を仏門へ導き入れ、浄土へ旅立たせるための儀式です。引導の際に「喝!」と力強く声を発することで、現世の未練を断ち切って仏の道へ正しく導きます。その際に、赤い棒(松明)を回し投げる動作、妙鈸(みょうばち)というシンバルに似たものや、太鼓を打ち鳴らす「山頭念誦」が行われます。
これらの3つの儀式を通して、故人の成仏を願い、ご遺族や参列者も心を落ち着け、供養が行われるのです。また、臨済宗における焼香のやり方は、仏前で合掌し礼拝後、抹香をつまんで香炉に入れ、最後に合掌して礼拝するという流れで行われます。臨済宗では、焼香の回数は1回または2回(一般参列者は1回が適当)、額に押しいただかない(または1回目のみ押しいただく)のが基本となります。
臨済宗は、座禅で悟りを重んじる禅宗であり、葬儀は3つの儀式を行い、故人を供養しています。 座禅の精神が込められた儀式を通して、故人は仏の道へ導かれ、ご遺族も参列者も心を落ち着けて見守ることができるのです。 厳かな時間が深い悲しみをやわらげ、安らぎをもたらしてくれるでしょう。