曹洞宗の葬儀では、独特な儀式が執り行われます。 死後にお釈迦様の弟子になるために必要な戒名と戒法を授かる授戒（じゅかい）、故人を悟りを開く世界へと導く為の引導（いんどう）が執り行われます。 故人が仏のもとへ導かれるよう、他の宗派と比較すると儀式が多く、時間の掛かる傾向があります。 また、葬儀の中で鳴り物を鳴らすことにも特徴があります。 手持ちのおリンである印金や鼓、妙鉢と呼ばれるシンバルのような仏具を用い、「ちん、どん、しゃん」と鳴らしていきます。

曹洞宗の宗派について知らない方からすると、自分の家の宗派とはかなり違うなと思われるかもしれません。 もっとも、参列者は特別な行為を求められることはありませんので、仏教式の葬儀として普通に参列しても問題ありません。 菩提寺で葬儀が行われる場合は別として、葬祭場で執り行われる場合は、司会者が儀式の内容を簡潔に案内してくれますので、司会の進行に沿っていけば大丈夫です。